プロフェッショナル研究記録– category –
プロフェッショナル研究記録では、シャンパーニュをはじめとするワインの醸造学的テーマを深掘りします。
マロラクティック発酵の有無による味わいの違い、瓶内熟成と酸保持の関係、ドザージュの役割など――。
一般的なワイン入門書には書かれない「プロフェッショナルの視点」を、研究ノートのようにまとめました。
初心者にはやや難解かもしれませんが、上級者やプロの方にとっては、ワインをさらに理解するためのヒントになるはずです。
ワインを“科学する楽しみ”を共有する、研究所ならではの記録集です。
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プロフェッショナル研究記録
真空ポンプ vs 窒素ガススプレー|開栓後ワインの酸化を防ぐ“最強保存法”を科学的に検証
※本記事には、広告・アフィリエイトリンクが含まれています。 真空ポンプ vs 窒素ガススプレー|開栓後ワインの酸化を防ぐ“最強保存法”を科学的に検証 開けたワインをできるだけ長く美味しく保つには、「酸化」とどう付き合うかがすべて。でも、真空ポンプ... -
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ブレタノマイセス ― 野生酵母が生む、ワインの“影と個性”
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。 🧭 はじめに:ワインに潜む「野生の声」 「このワイン、ちょっと動物っぽいですね。」そう評されるワインの多くには、**ブレタノマイセス(Brettanomyces)**という野生酵母が関わっています。 一見すると個性... -
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ワインのオフフレーバー図鑑 ― 酸化臭・揮発酸・メタリック香を科学で嗅ぎ分ける[酸化シリーズ③]
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。 ワインのオフフレーバー図鑑 ── 香りの崩壊には、必ず“理由”がある。 ■ はじめに:酸化が「表現」から「劣化」に変わる瞬間 酸化は、ワインに深みや熟成を与える力を持ちます。しかし、その線を一歩越えると、... -
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シェリーはなぜ生まれたのか ― 酸化と太陽が生んだ、ワイン史上もっとも美しい偶然
■ 序章:酸化を「受け入れた」ワイン ワインの歴史は、酸化との戦いの歴史でもあります。冷蔵もステンレスもなかった時代、酸化は“劣化”そのものでした。 しかし――スペイン南部アンダルシアの地では、誰も想像しなかった「酸化を味方につけるワイン」が誕... -
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酸化熟成ワインの世界 ― ジュラ、シェリー、そして“酸化香”という個性[酸化シリーズ②]
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。 酸化熟成ワインの世界 ― ジュラ、シェリー、そして“酸化香”という個性 ■ はじめに:酸化を“コントロールする芸術” 前回の記事では、酸化はワインの“呼吸”だとお話ししました。今回はその呼吸を意図的に操る造り... -
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ワインの酸化、怖くない。香りと熟成を変える「見えない反応」の正体[酸化シリーズ①]
※本記事にはアフィリエイト広告を含みます。 ワインの酸化、怖くない。香りと熟成を変える「見えない反応」の正体 ── 酸化のメカニズムを知れば、ワインはもっと“生き物”に見えてくる。 ■ はじめに:酸化は“劣化”ではなく“変化” 「酸化=悪いこと」と思わ... -
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ソーヴィニヨン・ブランの香りを決める3MHの科学 ─ サンセールとNZ、酸化との「向き合い方」
はじめに 「ソーヴィニヨン・ブランといえば、グレープフルーツやパッションフルーツのような爽やかな香り」──その香りの中心にあるのが、揮発性チオールのひとつ 3MH(3-メルカプトヘキサノール) です。この記事では、3MHの化学的特性から、酸化に対する... -
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魚介に合うワインは“文化的必然性”から生まれた ─ 産地と食卓で読み解くペアリング
はじめに 「魚介に合うワインといえばシャブリ」──ワインの世界ではよく聞く言葉です。でも、なぜシャブリが魚介に合うのか、深く考えたことはあるでしょうか?結論から言うと、魚介とワインの相性は単なる“味のバランス”だけでなく、そのワインが育った土... -
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ワインと酸化防止剤(SO₂)の真実|プロフェッショナル研究記録
結論 SO₂(亜硫酸塩)は、ワインを守るための必須のツールです。酸化を防ぎ、雑菌の繁殖を抑え、輸送や熟成を可能にする――その存在なくして現代ワイン造りは成立しません。 ナチュラルワインのトレンドの中で「SO₂=悪」と語られることがありますが、それ... -
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シャンパーニュにおけるマロラクティック発酵の役割|プロフェッショナル研究記録
結論 マロラクティック発酵(MLF)は、①リンゴ酸を乳酸に変えることでワインを柔らかくし、飲みやすくするプロセスです。また、同時に②早期出荷を可能にすることで、キャッシュフローに貢献する役割もあります。ほとんどのシャンパーニュ生産者が導入して...
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