ワイングラスの形で香りと味わいはどう変わる?|副所長しろの観察ノート

🍷 ワイングラスの形で香りと味わいはどう変わる?

ワインを注いだ瞬間、立ちのぼる香りが「今日は違うな」と感じることがあります。
温度でもなく、銘柄でもなく、グラスの形が違うだけで、
まるで別のワインを飲んでいるように感じられることも。

「香りが先か、味が先か」——
そんな疑問を確かめたくて、同じワインを形の異なるグラスに注ぎ、
静かに観察してみました。


🧪 実験条件:グラスを変えて、同じワインで比較

使用したのは3種類のグラスです。

グラス特徴形のポイント
ボルドー型背が高く、口径がやや広い香りと空気がよく混ざる
ブルゴーニュ型丸く広がるボウル香りをため込みやすい
白ワイン型小ぶりで口径が狭い香りが集中しやすい

ワインは1本に統一。
15℃で注ぎ、香りと味わいをそれぞれ15分ほど観察しました。


🌬️ 香りの“広がり”は空気の地図

まず驚いたのは、香りの「方向」が違うということ。

  • ボルドー型では、香りがすぐに立ち上がり、
    フルーツのような甘い香りが先に広がりました。
  • ブルゴーニュ型は、香りがボウルの中に留まり、
    少し時間が経ってから柔らかく花のように広がる。
  • 白ワイン型は、香りがピンポイントに上がってきて、
    酸やミネラルの輪郭がはっきりします。
副所長しろ

香りは、空気の中をどう流れるかで印象が変わる。
グラスの形は、その流れを設計する地図のようなものです。


👅 味わいは“香りの時間差”で変化する

香りが広がる速さが違うと、味わいにも影響が出ます。
同じワインなのに、飲み口が変わるのです。

  • ボルドー型:香りが先に開き、果実味がふくらむ。
    舌の奥で丸く感じる。
  • ブルゴーニュ型:香りが遅れて追いかけてきて、
    味の余韻が長く続く。
  • 白ワイン型:香りが集中し、酸がシャープに届く。
    味わいが引き締まって感じられる。
副所長しろ

舌が感じているのは、実は“香りの時間差”なんです。
グラスの形が、味の順番を変えてしまう。


🧭 副所長しろの考察:香りと味わいは“構造の両面”

香りと味わいは、別々に存在しているわけではありません。
香りの流れが変わると、舌に届く風のような空気が変わり、
それが味の印象になる。

だから、グラスの形を変えることは、
香りの“流体構造”を変える行為なんです。

同じワインでも、形が変われば違う物語を語り始める。
それが、ワイングラスの面白さだと思います。


🍇 副所長しろのおすすめ:形の違いを体験する

「香りと味わいの違いを体験してみたい」という方には、
以下のような“同じコンセプトで比較ができるシリーズ”がおすすめです。

  1. リーデル テイスティングセット
     → 基本の形がセットになっているので、最初のお試しにはぴったり。
      気に入ったグラスがあれば、買い足しても良いですね。
  2. ツヴィーゼル ヴィヴィッドセンス
     → 赤白兼用ながら、同シリーズ内で異なる形が用意されていて、実用的だと思います。

🧩 まとめ|形を変えると、空気の物語が変わる

グラスの形は、香りの流れと味の順番を変える。
それは、単なるデザインではなく、“香りの構造”の違いなんです。

香りを観察することは、味わいの仕組みを理解すること。
そして何より——
同じワインで違う表情を見つける時間は、とても静かで楽しいものです。🍷


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この記事を書いた人

ワインガジェット研究所 副所長のしろです。
ワインの会社で営業職を数年経験したのち、いまはデータを集めたり分析したりしながら、社内の戦略づくりをサポートする仕事をしています。

普段は数字とにらめっこしながら仕事をしていますが、実はワインを楽しむ時間は「データ抜き」で気楽に過ごすのが好き。
ワインの蘊蓄や、ワインをとりまくストーリーを聞くのも好きですが、素直においしいなー!と思うワインをまったり楽しむのも大好きです。
そこに、ワインにぴったりなおつまみや、ちょっと素敵なグッズがあれば、なおハッピー!

ワイン業界での経験も交えつつ、「へえ、そうなんだ!」と気軽に読んでいただける、いつものワインを更に楽しめるような情報をお届けしていきたいと思います♪

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