はじめに
「開けたワインって冷蔵庫に入れておけば、どれくらい持つんだろう?」
これは、ワインのイベントやお客様から一番よく聞かれる質問です。
プロの結論を先に言えば――
赤は2〜4日、白は2〜3日、スパークリングは1〜2日が目安。
でも、実際は「ワインのスタイル」や「保存の工夫」でかなり変わります。
今日は私がワインバイヤーとして実際に経験したことを交えながら、詳しくお話しします。

こんな人におすすめ!
・開けたワインを冷蔵庫に入れているけど「もう飲めない?」と不安になる人
・赤・白・スパークリングで違いを知りたい人
・保存グッズを試してみたいけど、本当に必要か悩んでいる人
赤・白・スパークリング、冷蔵庫で何日もつ?


赤ワイン
- 目安:2〜4日
- 渋みや酸が強いものほど長持ち
- 赤ワインのポリフェノールは抗酸化の役割を果たしてくるのが少しだけ長持ちのヒミツ
💡 体験談:
ある時、ボルドーの試飲会で開けた赤を翌日社内で飲んだら、前日の硬さが少し和らぎ「むしろ今日の方が美味しい!」と皆で驚いたことがあります。
逆に、軽めのピノ・ノワールを2日後に開けたら、香りがほとんど飛んで「薄いぶどうジュース」のようになってしまったことも
👓ちょっと深堀:
軽めのピノ・ノワールよりも渋いボルドーワインのほうが抗酸化成分が多く含まれていることも背景ですね♪
白ワイン
- 目安:2〜3日
- フルーティーさが落ちやすい
💡 体験談:
展示会用に開けたソーヴィニヨン・ブランを翌日冷蔵庫から出したら、爽快な柑橘の香りが半分くらいに…。
逆に、樽熟成シャルドネなら2日後もまろやかさが残って「別の魅力」として楽しめました。
👓ちょっと深堀:
ソーヴィニヨン・ブランの香り成分は空気との接触により失われやすいという科学的な理由もあります。
スパークリング
- 目安:1〜2日
- 泡がすぐ抜けるので保存グッズ必須
💡 体験談:
大人数のイベントでスパークリングを開けたけれど、半分残ってしまい「もったいないから翌日も飲もう」と冷蔵庫へ。
翌朝、ストッパーをしていなかったボトルを開けたら…完全にただの白ワインに😅。
一方で、専用ストッパーを使って保存したボトルは2日目もグラスの縁にしっかり泡が立っていて、来客に出せるレベルでした。
冷蔵庫保存のポイント
- ドアポケットは避ける → 開閉のたびに温度変化が起きる
- 短期なら横置きでもOK → コルクが乾かない
- 匂い移りに注意 → キムチや魚の横はアウト
💡 トリビア:
フランスの家庭では「翌日飲み切る」のが普通。なので「何日もたせる保存術」を真剣に考えるのは、日本の消費者ならではなんです。
プロおすすめの保存グッズ
- バキュバン
空気を抜くことで酸化スピードを遅らせる。普段飲みに最適。 - コラヴァン ←最強⭐
特殊な針で注ぎ、酸素に触れさせない。高級ワインやテイスティング用途で必須。
→ 実際、バイヤーとして「2週間後に出す予定の高額シャンパーニュ」をコラヴァンで少量試飲し、熟成の方向性を確認したことがあります。これは本当に革命的なツール。
👉関連記事はこちら 『ワイン保存グッズ徹底比較|バキュバン vs コラヴァン 〜プロ直伝の選び方ガイド〜』 - スパークリング専用ストッパー
泡の保持率が段違い。イベントでも必ず持参する“お守り”。
劣化してしまったら?
- 酸っぱい → 煮込み料理や酢豚に
- 泡抜けスパークリング → リゾットやデザートに
- 香りの飛んだ白 → サングリア風アレンジ
💡 実際に泡の抜けたプロセッコをリゾットに使ったら、社内スタッフから「高級イタリアンみたい!」と絶賛されました。
まとめ
- 開けたワインは冷蔵庫保存が鉄則。
- 赤は2〜4日、白は2〜3日、スパークリングは1〜2日
- 保存グッズで+数日〜数週間キープ可能
- ただし早めに飲み切るのがベスト
👉 「ワインは冷蔵庫で何日もつ?」という疑問の答えは、
“工夫すれば数日〜数週間、でも一番美味しいのは早いうち” です。






コメント