豚玉は、実は「ソース料理」です。お好み焼きを分解して考える、ワインの話

豚玉に合わせるなら、実は、

・ジンファンデル
・プリミティーヴォ
・グルナッシュ
みたいな、少し果実感のある赤がかなり自然です。

理由は、豚玉が「粉もの」というより、
“ソース・脂・焦げ”の料理だから。

お好み焼きの日って、ビールはすぐ決まるんですが、ワインは少し迷う。

「豚肉だから赤?」
たしかに間違ってはいないんですが、
実際の食卓を見ると、もう少し違う景色が見えてきます。


この記事を書いた人

Aoあお|Tableside Notes

ワイン輸入バイヤー・ブランドマネージャーとして、生産者やレストランと関わってきた経験をベースに、ワインのある食卓やライフスタイルを発信。

シャンパーニュから深夜のパスタまで、“背伸びしすぎない上質”をテーマにしています。

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目次

【料理】豚玉を分解すると、何が見える?

豚玉って、

・豚バラの脂
・ソースの甘さ
・鉄板の焦げ
・マヨネーズのコク
この4つがかなり強い。

つまり、“粉もの”というより、
かなり「甘辛ソース料理」です。

キャベツは、意外と後ろにいる。


【料理】なぜ赤ワインがズレることがあるのか

ここで難しいのが、ソースの甘さ。

渋みが強い赤を合わせると、
ソースの糖分で、タンニン(口の水分を持っていく渋み)が急にギシギシ見えやすくなります。

赤ワイン、ステーキには強いんですが、
家庭のソースとマヨには意外と繊細です。
特に、

・樽が重い
・渋みが強い
・凝縮感が強すぎる
タイプは、急に“鉄板焼きの会食”みたいになる。

豚玉、そこまで緊張してないんですよね。


【ワイン】必要なのは「果実感」と「柔らかさ」

豚玉に必要なのは、

①熟した果実感
②やわらかい渋み
③少し高めのボリューム感
④脂を流せる酸

です。

酸で脂を軽くしながら、果実感でソースの甘さにも寄り添う。
このバランスがかなり大事。


【ワイン】ジンファンデルが自然につながる理由

かなり合いやすいのは、

・ジンファンデル
・プリミティーヴォ
・グルナッシュ

あたり。

特にジンファンデルは、
甘辛ソースの香ばしさとかなり自然につながります。

あの、
「ソースがちょっと焦げた瞬間」ありますよね。
あそこ、かなり相性がいい。

しかも果実感がしっかりあるので、ソースの甘さにワインが負けにくい

一方で、渋みが硬すぎると急に料理との距離が出る。

なので、

・少し若め
・樽控えめ
・果実感しっかり

くらいが、家の食卓にはちょうどいい気がします。


【アレンジ】トッピングで、必要なワインも少し変わる

豚玉って、ベースは同じでも、
何を足すかで必要なワイン要素が結構変わります。

面白いのは、変化を作るのが、
肉より“香り”だったりすること。

トッピング料理側の変化合いやすい方向
シソ青さ・清涼感カベルネ・フラン
青のり多め海っぽさ・塩感ミュスカデ、泡
チーズコク・発酵感グルナッシュ
キムチ辛味・酸味ランブルスコ

・トッピング例:シソ入り

→ カベルネ・フラン

シソが入ると、

・青さ
・清涼感
・ハーブ感

が加わる。

なので、少し青い香りを持つカベルネ・フランが自然です。

ただし、ここで面白いのが、「シソだけ」を見ると少しズレること。

豚玉には、

・ソースの甘さ
・豚脂
・鉄板のコク

もあるので、

ロワールみたいな細くて酸の強いタイプだと、少し軽すぎることがあります。

なのでおすすめは、

・チリ
・アメリカ
・少し果実感のあるスタイル
のカベルネ・フラン。

シソの青さを拾いながら、
ちゃんと“ソースの食卓”にも残れる。


【なるほど】お好み焼きは、“ソースと脂”の料理

豚玉お好み焼きって、
「肉はいっているから赤」
ではなく、

“ソースと脂をどう整理するか”
で考えると、急にワインが選びやすくなります。

しかも豚玉、キャベツ料理の顔をしていますが、
実際かなり「ソース・脂・焦げ」の料理なんです。

だからこそ、
具材を少し変えるだけで、必要なワイン要素も変わる。

その変化を見始めると、
食卓がちょっと面白くなります。

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この記事を書いた人

ワイン業界の視点から、
食卓・シャンパーニュ・上質な道具を通して、
「少し良い暮らし」を発信しています。

ワイン輸入バイヤーやブランド業務を通じて、世界各国のワイナリーやレストラン、ショップ、イベントに長年関わってきました。

その中で感じたのは、
ワインは“難しく学ぶもの”というより、
日常を少し豊かにしてくれる存在だということ。

グラスや保存方法、食卓の工夫ひとつで、
いつもの一杯は驚くほど美味しくなります。

このサイトでは、
プロとしての現場経験をベースにしながらも、
初心者の方にもわかりやすく、
「気軽に試したくなるワインの楽しみ方」をお届けしています。

また、食卓やワイン文化についてのエッセイ・コラムは、
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